Nipponの表象

昭和戦前期・戦後期の写真・デザイン・映画をテーマに書いてます

プロフィール

【このブログの執筆者】山本佐恵

【自己紹介】

大学卒業後、就職。社会人経験の後、大学院に入学し、研究の世界を知りました。最初の大学院では映画研究を専攻し、チェコのアヴァンギャルド・アニメーション作家のヤン・シュヴァンクマイエルについて研究しました。その過程で1920年代から30年代にかけての東欧のアヴァンギャルドとシュルレアリスムについて調べるうちに美術史に関心が広がり、次は美術史専攻に進学。そこで近代日本美術史研究の奥深さを知り、さらに昭和戦前期のデザイン・写真・映画へと関心が拡大していきました。美術史研究の王道である絵画よりも、複製芸術の方にどうしても惹かれてしまうのは、やはり原点に映画研究があったからでしょうか。

博士課程では1939年のニューヨーク万博という自分にとって好都合のテーマに恵まれ、「日本の展示」を切り口に1930年代の美術・デザイン・写真・映画と国家宣伝の関係について研究しました。自分のやりたいようにやらせてくれた、当時の指導教授には感謝しています。しかし興味の赴くまま関心領域を広げていった結果、様々な意味で美術史研究のメインストリートからは遠く外れてしまい、とりあえず現在のところは視覚文化研究者というあいまいな肩書を自称しています。

 

紆余曲折のまわり道研究者として、王道を行くのではなく、歴史の中に埋もれているモノやコトを取り上げて「文化」や「人間」や「社会」について考えていきたいと思っています。これからは研究発表の場を学会・研究会だけでなく、ブログなどインターネット空間にも広げていくことを考えています。

 

 

【学位】 

修士(文学)早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇映像)専攻

修士(芸術学)筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学専攻

博士(芸術学)筑波大学大学院博士後期課程人間総合科学研究科芸術専攻

 

【非常勤講師・研究員】

2007年4月~現在 日本大学芸術学部 非常勤講師

2008年9月~2009年3月 筑波大学大学院人間総合科学研究科 ティーチング・フェロー

2009年10月~2010年3月 筑波大学大学院人間総合科学研究科 ティーチング・フェロー

2010年4月~2011年3月 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 客員研究員

2010年12月~2011年3月 筑波大学芸術専門学群 非常勤講師

2011年4月~2012年3月 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 招聘研究員

2011年10月~2012年3月 埼玉大学教養学部文化科学研究科 非常勤講師

2011年12月~2012年3月 筑波大学芸術専門学群 非常勤講師

2012年4月~2015年3月 日本橋学館大学リベラルアーツ学部 非常勤講師

2015年4月~2018年3月 開智国際大学リベラルアーツ学部 (日本橋学館大学より名称変更) 非常勤講師

2015年9月~2016年3月 埼玉大学大学院人文社会科学研究科 非常勤講師

 

【研究助成】

2008年10月~2009年9月 

財団法人松下国際財団2008年度研究助成:

研究題目「日中戦争期における日本のナショナル・イメージの生成――米国開催二大万博における日本の対米文化宣伝活動――」研究代表者

 

2010年4月~2011年3月 

文部科学省「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」平成22年度早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点公募研究

研究課題「近代日本演劇における〈西洋〉の受容と〈国民文化〉構築に関する発信型研究」(研究代表者:松田幸子)研究分担者

 

2011年4月~2012年3月 

文部科学省「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」平成23年度早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点公募研究

研究課題「日本映画における〈国家〉の表象と文化的〈公共性〉の構築に関する学際的研究」研究代表者

 

2014年10月~2016年3月 

財団法人DNP文化振興財団 グラフィック文化に関する学術研究助成

研究題目「1950年代における田中一光のデザイン活動―戦後日本のグラフィックデザインの転換期についての分析―」研究代表者

 

【書籍(単著・共著)】

・山本佐恵『戦時下の万博と「日本」の表象』(森話社)2012年。

・五十殿利治・梅宮弘光 編・解説『美術批評家著作選集 第18巻 仲田定之助』所収「翻刻 仲田定之助日記(1922年-1923年)抄」(分担翻刻:寺門臨太郎、山本佐恵、江口みなみ)(ゆまに書房)2016年。

・五十殿利治編・著『「帝国」と美術』所収「国際文化振興会芸術事業一覧 (1934―1945)」、「国際文化振興会芸術事業の調査と資料作成にあたって」(一覧作成・解説:山本佐恵)(国書刊行会)2010年。

 

【論文(単著)】(最新順)

・「1950年代の田中一光作品における「日本的なもの」の表現」『美学』第250号(美学会)2017年6月。

・「東京朝日新聞連載の岡本一平「朝鮮漫画行」(1927年)―新聞漫画に描かれた日本統治下の韓国」『美術史論壇』第38号(韓国美術研究所)2014年6月。

・「戦後の岩波書店と「美術の大衆化」」『近代画説』第22号(明治美術学会)2013年12月。

・「1940年ニューヨーク万博に出品された写真壁画《日本産業》にみる「報道写真」の影響」『デザイン学研究』第56巻第2号(日本デザイン学会)2009年7月。

・「サンフランシスコ万国博覧会日本古美術展覧会(1939年)―美術展示と植民地」『藝叢』第24号(筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学研究室)2008年3月。

・「ニューヨーク万国博覧会と工芸―文化宣伝と輸出振興」『藝叢』第23号(筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術学研究室)2007年3月。

・「国家宣伝と美術―1939年ニューヨーク万国博覧会日本館の出品画について」『芸術学研究』第11号(筑波大学大学院人間総合科学研究科)2007年3月。

・「輸出された日本のイメージ―1939年ニューヨーク万国博覧会で上映された日本映画」『映像学』第77号(日本映像学会)2006年11月。

・「戦時下における「展示及宣伝技術講習会」について」『芸術学研究』第10号(筑波大学大学院人間総合科学研究科)2006年3月。

・「チェコ・アヴァンギャルドと映画―1900年代後半から1930年代までを中心に」『映画学』第19号(映画学研究会)2006年2月。

 

【英訳された論文】

・Yamamoto Sae “From The Representation of “Japan” in Wartime World’s Fairs

Modernists and “Japaneseness” ” (Translated by Aoki Fujio, Jessica Jordan, and Paul W. Ricketts), REVIEW OF JAPANESE CULTURE AND SOCIETY(城西大学国際学術文化振興センター紀要)Vol.XXVI, December 2014.

 

【口頭発表・シンポジウム発表(単独)】(最新順)

・「国際文化振興会の文化事業について」(「シンポジウム国際文化振興会(KBS)制作映画と日本の表象」2015年度神戸大学国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「日本研究の文化資源学」第8回研究会・神戸大学・2016年3月23日」

・「1950年代の田中一光における「ジャパニーズ・モダン・グラフィック」の確立」(美学会第66回全国大会・早稲田大学・2015年10月11日)

・「1950年代の田中一光における前衛美術の影響」(日本デザイン学会第62回春季研究発表大会・千葉大学・2015年6月13日)

・「名取洋之助のフォト・ジャーナリズム論―岩波写真文庫(1950-58)を中心に―」(美学会第64回全国大会・東京藝術大学・2013年10月12日)

・「戦後美術とグラフィックデザインの交錯―1950年代における山城隆一の活動を中心に―」(デザイン史学研究会発表会・埼玉大学・2012年12月22日)

・「戦時下の文化宣伝映画をめぐる批評と「学校生活」のイメージ―国際文化振興会製作『日本の小学校生活 Primary Schools of Japan』(1937年)を中心に」(日本映像学会第38回全国大会・九州大学・2012年6月2日)

・「戦時下の文化宣伝における「国家」の表象」(演劇博物館演劇映像学連携研究拠点平成23年度公募研究「日本映画における〈国家〉の表象と文化的〈公共性〉の構築に関する学際的研究」公開研究会「映画=表象の政治性」・立命館大学・2012年1月28日)

・「1958年ブリュッセル万博日本館の展示における山城隆一のデザイン活動」(日本デザイン学会第58回春季研究発表大会・千葉工業大学・2011年6月25日)

・「「文化紹介映画」から「啓発宣伝映画」へ―太平洋戦争期における国際文化振興会と国際観光局の映画」(日本映像学会第37回全国大会・北海道大学・2011年5月29日)

・「ニューヨーク万博(1939年・1940年)国際館日本部における山脇巌の展示空間―欧米モダンデザイン理論と「日本らしさ」の融合」(美学会第61回全国大会・関西学院大学・2010年10月11日)

・「戦時下日本の対外文化宣伝映画―国際文化振興会と国際観光局の映画(1930-1945)」(高麗大学校・筑波大学共同研究集会・韓国高麗大学校日本研究センター・2010年8月18日)

・「1939年開催ニューヨーク万博における「日本」表象―日本館と国際館日本部における「ナショナリズム」と「モダニズム」」(美学会第60回全国大会・東京大学・2009年10月11日)

・「1930年代の万博における写真壁画とフォトモンタージュ―原弘《観光日本》、山脇巌《観光日本》、亀倉雄策《楽しい日本》」(日本デザイン学会第56回春季研究発表大会・名古屋市立大学・2009年6月28日)

・「1940年再開ニューヨーク万博における写真壁画《日本産業》」(日本デザイン学会第55回春季研究発表大会・広島国際大学・2008年6月28日)

・「ニューヨーク万国博覧会における山脇巌の展示設計と写真壁画」(日本デザイン学会第54回春季研究発表大会・静岡文化芸術大学・2007年6月23日)

・「ニューヨーク万国博覧会と工芸―文化宣伝と輸出振興」(明治美術学会例会・早稲田大学・2007年4月21日)

・「ニューヨーク万国博覧会(1939)日本館における映画について―国際文化振興会と国際観光局を中心に」(日本映像学会第32回全国大会・関西学院大学・2006年6月11日)

 

【発表概要・カタログその他(単著・共著)】(最新順)

・「戦前の国際文化振興会の文化事業について」(国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「日本研究の文化資源学―国際的連携のもとに」)『日本文化論年報』第20号(神戸大学大学院国際文化学研究科日本学コース)2017年3月。

・「デザイン学会60年史」(年表作成協力:井口壽乃、山本佐恵)『デザイン学研究特集号』第23巻3号(通巻91号)(日本デザイン学会)2016年7月。

・「(研究発表要旨)1950年代の田中一光における「ジャパニーズ・モダン・グラフィック」の確立」『美学』第247号(美学会)2015年12月。

・「(研究発表要旨)名取洋之助のフォト・ジャーナリズム論―岩波写真文庫(1950-58)を中心に―」『美学』第243号(美学会)2013年12月。

・「(プロシーディング)1958年ブリュッセル万博日本館の展示における山城隆一のデザイン活動」『デザイン学研究第58回研究発表大会概要集』(日本デザイン学会)2011年6月。

・『平成22年度メディア芸術祭等参加事業報告書 世界のメディア芸術関連フェスティバルの現状』(調査協力:畑中朋子、三輪聡美、山本佐恵、ラッセル・グドール)(CG-ARTS協会)2011年3月18日。

・「(研究発表要旨)ニューヨーク万博(1939年・1940年)国際館日本部における山脇巌の展示空間―欧米モダンデザイン理論と「日本らしさ」の融合―」『美学』第237号(美学会)2010年12月。

・「戦時下日本の対外文化宣伝映画―国際文化振興会と国際観光局の映画(1930-1945)―」『高麗大学校・筑波大学共同研究集会』(韓国・高麗大学校日本研究センター)2010年8月。

・「(研究発表要旨)1939年開催ニューヨーク万博における「日本」表象―日本館と国際館日本部における「ナショナリズム」と「モダニズム」―」『美学』第235号(美学会)2009年12月。

・「(プロシーディング)1930年代の万博における写真壁画とフォトモンタージュ       ―原弘《観光日本》、山脇巌《観光日本》、亀倉雄策《楽しい日本》」『デザイン学研究第56回研究発表大会概要集』(日本デザイン学会)2009年6月。

・「(研究発表要約)ニューヨーク万国博覧会と工芸―文化宣伝と輸出振興―」『近代画説』第17号(明治美術学会)2008年12月。

・「(プロシーディング)1940年再開ニューヨーク万博における写真壁画《日本産業》」『デザイン学研究 第55回研究発表大会概要集』(日本デザイン学会)2008年6月。

・寺門臨太郎・齊藤泰嘉編『筑波大学所蔵 石井コレクション』(「作家略歴」「作品解説」分担執筆:寺門臨太郎、春原史寛、西澤晴美、山本佐恵、吉崎真弓)(筑波大学芸術学系)2007年10月。

・「(プロシーディング)ニューヨーク万国博覧会における山脇巌の展示設計と写真壁画」『デザイン学研究 第54回研究発表大会概要集』(日本デザイン学会)2007年6月。

・澤田佳三・長嶋圭哉編『昭和の美術 1945年まで―〈目的芸術〉の軌跡』(「作家等略歴」分担執筆:浅野智子、足立元、西澤晴美、山本佐恵)新潟県立近代美術館、2005年。

・「(研究ノート)チェコ・アヴァンギャルド映画の理論と発展―1900年代後半から1930年代まで」『映画学』16号(映画学研究会)2002年。

・「(研究ノート)ファンタジーとシュルレアリスム―ストップモーション・アニメーションの分類」『映画学』15号(映画学研究会)2001年。